今回はシーバスフィッシングに使用されるシーバスロッド、中でもロッドの硬さが『L』のものを紹介していきます。ロッドの硬さがわからない方にもわかりやすいよう、硬さの解説もありますので初心者の方も参考にしてみてください。
シーバスは磯、堤防、河口など様々なフィールドでターゲットになるソルトルアーフィッシングの代表的な魚で、各フィールドによって当然サイズも変わってきます。メーカーはそのフィールドに合った硬さや長さのロッドを開発していますので、自分のよく行くフィールドを想定しながら読んでもらうと自分にあったロッドが見つかるはずです。
硬さがLクラスのシーバスロッド一覧
先に『L』クラスのロッドの情報を知りたい方のために、ロッド一覧をご紹介します。
モアザン ワイズメン AGS 90L
DAIWAのハイエンドシーバスロッド、モワザンブランドのワイズメンシリーズ。ロッドの長さは9ftで自重は125gと同じ『L』クラスのロッドの中でも最軽量。扱えるルアーの重さも5~24gと幅広く扱えるのも特徴です。AGS(エアガイドシステム)、SVFコンパイルXナノプラス、X45、V-ジョイントなど、DAIWAの技術が余すことなく採用されています。
メーカー | DAIWA |
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ブランド | モアザン |
シリーズ | モアザン ワイズメン |
重さ | 125g |
長さ(ft) | 9ft |
長さ(cm) | 2.74cm |
ロッドタイプ | 2ピースロッド |
継ぎ方式 | V-ジョイント |
硬さ | L |
リールタイプ | スピニングリール |
PEライン | 0.6号~1.2号 |
キャストウェイト | 5g~24g |
仕舞寸法 | 141cm |
ディアルーナ MB S800L-4
SIMANOのディアルーナMBシリーズ。ロッドの長さは8ftで自重は130gで、扱えるルアーの重さは5~21gです。ディアルーナMBシリーズはパックロッドなので仕舞寸法が65cmとコンパクトです。
メーカー | SHIMANO |
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ブランド | ディアルーナ |
シリーズ | ディアルーナ MB |
重さ | 130g |
長さ(ft) | 8ft |
長さ(cm) | 2.44cm |
ロッドタイプ | パックロッド |
継ぎ方式 | 逆並継 |
硬さ | L |
リールタイプ | スピニングリール |
PEライン | 0.5号~1.2号 |
キャストウェイト | 5g~21g |
仕舞寸法 | 65cm |
ディアルーナ MB S706L-4
同じくSIMANOのディアルーナMBシリーズ。ロッドの長さは7.6ftで自重は121gで、扱えるルアーの重さは5~21gです。扱えるルアーの重さは上で紹介したS800Lと全く同じなので、このディアルーナMB S706L-4とS800L-4の違いはロッドの長さだけになります。ディアルーナMBシリーズはパックロッドなので仕舞寸法が小さく、706L-4は同じシリーズのS800L-4よりも更にコンパクトな62cmです。
メーカー | SHIMANO |
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ブランド | ディアルーナ |
シリーズ | ディアルーナ MB |
重さ | 121g |
長さ(ft) | 7.6ft |
長さ(cm) | 2.29cm |
ロッドタイプ | パックロッド |
継ぎ方式 | 逆並継 |
硬さ | L |
リールタイプ | スピニングリール |
PEライン | 0.5号~1.2号 |
キャストウェイト | 5g~21g |
仕舞寸法 | 62cm |
シーバスロッドとは
シーバスロッドとは、シーバスをメインターゲットにした釣り竿です。ちなみにシーバスとはスズキのことですが、ルアーフィッシングをする人はシーバスと呼びます。これは池や湖で釣れるブラックバスと釣れ方が似ていることからブラックバスに対して海の(sea)バスということでシーバスと呼ばれるようになったと言われています。スズキは出世魚で大きくなるにつれてセイゴ→フッコ→スズキとなります。例えば「この前フッコが釣れたよ」という話が聞こえてきたら、少し小さいサイズのシーバスが釣れたということですね。
ロッドの硬さとは
ロッドの硬さはソルトルアーフィッシングでよく使用されるスピニングタックルだと『UL』、『ML』、『XXH』などのアルファベットで表記されています。
メーカーによって若干表記がずれますが、一般的には
UL :ウルトラライト
L:ライト
ML:ミディアムライト
M:ミディアム
MH:ミディアムハード
H:ハード
となっていて、1番上のウルトラライトから下のクラスになるにつれて1段階ずつ硬くなっていきます。今回紹介するのは『L』のロッドなので、上から2番目の硬さになります。
シーバスロッドは他の釣りにも使える
シーバスロッドはシーバス専用ロッドとして開発されていますが、結果的に他の釣りに必要な要素を満たしていることが多く、汎用性の高いロッドと言われています。そのためこれから初めてのソルトルアーフィッシングを考えている方、ジギングを始めたい方、そして、
まだ自分がどんな釣りをしたいのか決まってない方
にもおすすめできます。
なぜならシーバスロッドは、シーバスゲーム以外にも
・スーパーライトショアジギング
・エギング
・メバリング
・ちょい投げ釣り
・サビキ釣り
・穴釣り(ブラクリ釣り)
など他の様々な釣りにも代用できるからです。
仮にシーバスロッドを買ってみて実際にシーバスゲームをやってみたものの、どうにも自分のやりたい釣りと違った。「それよりもエギングでイカを釣ってみたい!」「ちょい投げでキスを釣りたい!」となった場合でも、とりあえず購入したロッドでエギングやちょい投げ釣りをすることは可能です。
つまりまだ自分のやりたい釣りが決まってない方にとっては
色々な釣りが体験できるロッド
ということです。これが初めての方にシーバスロッドがおすすめできる最大の理由です。
もちろんあくまで「体験」レベルなので、本格的に別の釣りをしたくなった場合、その釣り専用のロッドのほうが確実に釣りやすいでしょう。そこまでハマったら、その時専用ロッドを購入すればいいですし、専用のロッドを購入した後でもサブロッドとして使うことができるので、「買ったけど結局全然使うタイミングがない・・」というような失敗は起こりにくいのがシーバスロッドの特徴です。
シーバスロッドを選ぶ際に注意すること
ここでシーバスロッドを選ぶに際に注意してほしいことをお伝えします。
まずシーバス(スズキ)にはいくつか種類があり、日本近海にはマルスズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキ、アリアケスズキなどが生息しています。詳しい違いはまた別の記事でお伝えしますが、ここで覚えておいてほしいことは
マルスズキとヒラスズキの違いです。
一般的にシーバスと呼ばれるスズキはマルスズキのことで、マルスズキは河口、堤防などに生息しています。そして磯や沖磯などで狙われるスズキはヒラスズキになります。
この2種類のシーバスの釣り方や求められるロッドの性能はかなり異なるので、初心者の方で一般的なシーバスロッドをお探しの方は、
ロッドの説明文に
「磯」や「ヒラスズキ」などのワードがないことを確認してから購入する
ようにしてください。
「よし!シーバス釣るぞ! 高級な釣り竿なら間違いないだろう!」と勢いで購入すると、磯のような激流で使うロッドが届いてしまうかもしれません。(笑)
硬さがLのシーバスロッドのメリットとデメリット
ここでは硬さが『L』のロッドのメリットとデメリットを解説していきます。先程ロッドの硬さで紹介したとおり、『L』という硬さはライトという意味で、柔らかいロッドの分類に入ります。その柔らかさにどんなメリットがあるのか、またデメリットがあるのかをご紹介してきます。
硬さがLのシーバスロッドのメリットとは
ロッドの感度がいい
ロッドの感度がいいとは魚のアタリがわかりやすいということです。ロッドの感度がいいと魚が食いついた瞬間や、ジグや重りが海底に着底した瞬間など、釣りに必要な”違和感”が分かりやすくなり、それ釣果につながります。
バラしにくくなる
シーバスロッドに多い硬さは『ML〜M』です。今回の紹介している『L』の硬さのロッドは、一般的なシーバスロッドよりもより柔らかいロッドになります。そのため他のロッドよりも、魚とのファイトで生じるショックを吸収しやすいので、シーバスにエラ洗いなど激しいモーションをされても、バラしにくくなります。
軽いルアーを扱える
『ML〜M』のロッドが扱えるルアーの重さは、『ML』のロッドだと大体「7g」、『M』のロッドだと大体「10g」ですが、『L』のロッドは「5g」まで扱えます。わずか2gの差ですが、小さい魚種を狙う場合、この2gを扱えるかどうかは大きく変わってきます。
ロッドが軽い
一般的に硬いロッドが重く、柔らかいロッドが軽いので、今回紹介している『L』のロッドは他のロッドよりも軽いことになります。ロッドが軽いと長時間の釣行でも疲れにくく、キャストもしやすいメリットがあります。
硬さがLのシーバスロッドのデメリットとは
大きいサイズの魚に対応できない。
『L』のロッドは繊細なゲームに向いているので、大きいサイズのシーバスがヒットした時にラインが切れてしまう可能性があります。
重いルアーを投げられない。
柔らかいロッドは重いルアーを投げられません。無理に投げようとすると、ロッドに負担をかけることになり、ロッドを痛めます。仮に投げられたとしても、ロッドの想定した重さではないので、ルアーやジグにアクションがうまく伝わりません。
シーバスロッドではメジャーなクラスではない。
シーバスロッドのメジャーな硬さは『ML〜M』です。『L』のロッドは種類が少なく、最初からこの硬さに慣れてしまうと他のロッドに替えるときに感覚が違って戸惑ってしまうかもしれません。
同じシーバスロッドで違う硬さのロッドとの比較
違う硬さと比較して『L』という硬さのロッドの特徴を紹介していきます。
硬さが『L』と『ML』のシーバスロッドとの比較
シーバスロッドの『L』と『ML』で比較するポイント
干潟や浅い川などで使うなら硬さが『L』のロッドがおすすめ。
干潟や浅い川などでシーバスを狙う場合、そもそも重いルアーはすぐに底についてしまって使えません。軽いルアーを正確に扱える『L』のロッドがおすすめです。
ライトフィッシングもするならロッドの硬さは『L』がおすすめ
『L』のシーバスロッドは、ルアーを5gから扱えるロッドが多いので、ライトフィッシングも同じ竿でやりたいならおすすめです。メバリングやカサゴ狙いのブラクリ釣りなど、堤防から小さめの魚を狙った釣りをすることが多い場合は、『L』のロッドが感度もよくおすすめです。
サビキ釣りやちょい投げ釣りもしたいなら『ML』のシーバスロッドがおすすめ
サビキ釣りやちょい投げ釣りも同じロッドで楽しみたい場合、硬さが『L』だと少し柔らかすぎるので、『ML』を選択しましょう。
硬さが『M』のシーバスロッドとの比較
次は『L』と『M』との比較です。『L』と『M』では2段階硬さが違うので、使い方や使いやすいエリアがだいぶ変わってきます。
堤防、サーフで使いたいなら『M』のシーバスロッドがおすすめ
堤防やサーフからシーバスを狙う場合、なるべく遠くにルアーを投げられるロッドが良いです。遠くにルアーを投げることによって、それだけ長い距離を魚にアピールでき、結果的に魚にルアーやジグを見つけてもらいやすくなります。それが釣果に繋がりやすくなります。
硬いロッドは重いルアーを投げることができるので、サーフや堤防からシーバスを狙う場合は硬さが『M』のロッドがいいでしょう。
バチ抜けパターンを狙うなら『L』のシーバスロッドがおすすめ
バチパターンの場合は、バイトが小さくショートバイトのケースが多いです。ショートバイトや食いが渋いときには柔らかい『L』のロッドのほうがフッキング率が高くなります。また普段からバイトを弾いてしまうことが多い方はロッドが硬すぎる可能性もありますので、『L』のロッドを試してみるのもいいかもしれません。
ライトショアジギングを始めるなら硬さ『M』のシーバスロッドがおすすめ
これからシーバスゲームはもちろん、ワラサなどの青物を狙うライトショアジギングもやりたい場合は『M』のロッドがおすすめです。『M』のロッドは50~60gのジグを投げることができるロッドが多いので、ライトショアジギングを視野に入れている場合は『M』のロッドがおすすめです。
シーバスロッドの硬さ以外のスペックで検討する
今回はシーバスロッドの硬さに注目した選び方を紹介しましたが、ロッドには他の要素もありますので、硬さ以外にも注目して自分の釣り方にあったロッドを探してみてください。
シーバスロッドの長さで検討する
ロッドの長さはロッドの硬さと同じくらい重要な要素です。
一般的にロッドが長いとルアーがジグを遠くに投げることができますが、その分コントロールなど扱いが難しくなります。逆に短いロッドだとコントロールしやすく、餌やルアーの付け替えがしやすいなど取り回しやすいといった特徴があります。
シーバスロッドの仕舞寸法で検討する
電車で釣りに行く、または車から釣り場まで移動する際、特に地磯などは足を踏み外すととても危険エリアで釣りをする場合には、荷物が小さいと非常に助かります。
今回紹介した硬さがLクラスのシーバスロッド一覧
最後に冒頭でご紹介した『L』クラスのシーバスロッドをもう一度こちらでご紹介します。
モアザン ワイズメン AGS 90L
DAIWAのハイエンドシーバスロッド、モワザンブランドのワイズメンシリーズ。ロッドの長さは9ftで自重は125gと同じ『L』クラスのロッドの中でも最軽量。扱えるルアーの重さも5~24gと幅広く扱えるのも特徴です。AGS(エアガイドシステム)、SVFコンパイルXナノプラス、X45、V-ジョイントなど、DAIWAの技術が余すことなく採用されています。
メーカー | DAIWA |
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ブランド | モアザン |
シリーズ | モアザン ワイズメン |
重さ | 125g |
長さ(ft) | 9ft |
長さ(cm) | 2.74cm |
ロッドタイプ | 2ピースロッド |
継ぎ方式 | V-ジョイント |
硬さ | L |
リールタイプ | スピニングリール |
PEライン | 0.6号~1.2号 |
キャストウェイト | 5g~24g |
仕舞寸法 | 141cm |
ディアルーナ MB S800L-4
SIMANOのディアルーナMBシリーズ。ロッドの長さは8ftで自重は130gで、扱えるルアーの重さは5~21gです。ディアルーナMBシリーズはパックロッドなので仕舞寸法が65cmとコンパクトです。
メーカー | SHIMANO |
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ブランド | ディアルーナ |
シリーズ | ディアルーナ MB |
重さ | 130g |
長さ(ft) | 8ft |
長さ(cm) | 2.44cm |
ロッドタイプ | パックロッド |
継ぎ方式 | 逆並継 |
硬さ | L |
リールタイプ | スピニングリール |
PEライン | 0.5号~1.2号 |
キャストウェイト | 5g~21g |
仕舞寸法 | 65cm |
ディアルーナ MB S706L-4
同じくSIMANOのディアルーナMBシリーズ。ロッドの長さは7.6ftで自重は121gで、扱えるルアーの重さは5~21gです。扱えるルアーの重さは上で紹介したS800Lと全く同じなので、このディアルーナMB S706L-4とS800L-4の違いはロッドの長さだけになります。ディアルーナMBシリーズはパックロッドなので仕舞寸法が小さく、706L-4は同じシリーズのS800L-4よりも更にコンパクトな62cmです。
メーカー | SHIMANO |
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ブランド | ディアルーナ |
シリーズ | ディアルーナ MB |
重さ | 121g |
長さ(ft) | 7.6ft |
長さ(cm) | 2.29cm |
ロッドタイプ | パックロッド |
継ぎ方式 | 逆並継 |
硬さ | L |
リールタイプ | スピニングリール |
PEライン | 0.5号~1.2号 |
キャストウェイト | 5g~21g |
仕舞寸法 | 62cm |